2021年3月にデビューしたピックアップブランド”Tourus(トーラス)”。
ここでは生い立ちと込めた「想い」をお話させて頂きます。

プロのプレイヤー様は当たり前の様に音を「創り」ます。それはクリーントーンでも勿論のこと。
ライブハウスを起点に活動されているハイアマチュアの方も勿論同様の事と思います。
でも中々「自分の理想としている音にたどり着けない」のは全てのプレイヤーに共通する事項だと思うんです。
そこで気が付いたんですがエフェクターはかなり交換頻度はあるのにピックアップの交換は少ないことに。
自分の理想の音、あのプレイヤーに近い音、などなどその音にピックアップを交換しても近づけるのではないか?と思ったのです。
私の場合はヴィンテージストラトキャスターとの出会いでした。
ほんの数年前までレスポール系のギターでパワーコードソングを追い掛けていた私はある時、本当にある時急にその音を受け付けなくなったのです。
そしてストラトへ・・・・。その奥の深さにあっという間にのめり込みました。
その流れでヴィンテージストラトキャスターに興味を持ち、お店のご厚意で試奏させて頂いた’65の3TSと出会いました。素晴らしかったです。
今まで見向きもしなかったレリック加工などにも真剣に向き合うようになりました。
「あのトーンを何とか自分のギターでも再現できないか?」と考え2本売却し1本のカスタムショップ(2009年製)に買い替え自分の音の基準としました。
そして偶然知り合ったビルダー様と「ヴィンテージフィールを纏った長く使って貰えるピックアップを」を目標に開発を開始した次第です。

当時を真似ても同じ音は出ない、同じ音が出るなら著名なメーカーが既に世に送り出している筈です。
ほぼヴィンテージと同様のトーンがでる素晴らしいメーカーも御座います、が、本当に必要とする人しか手が出ない垂涎の品です。
前に申しましたが「エフェクターを変えるように」手が届く金額にしたかった。そして積極的に交換できる環境を作りたかったのです。

話は少し変わりますが日本は職方の「腕」の文化、アメリカを中心とした欧米はその部分を道具に頼る「効率」の文化です。
これは私が過去に外国人と数年に渡り仕事をした際に感じ取ったものです。
日本の職人的に言わせれば「下手糞が一丁前の道具揃えやがって」的な発想になると思いますが、自分の理想に近づくなら積極的に取り入れるべきだと私は思うんです。
そしてその行為は決して恥ずかしいものでは無いと思います。

自分の作ったオリジナルのギターで、理想の音でプレー出来たら最高だと思います。自分が最高だ!と思わなければ聞き手にも伝わりません。
先ずは自分を酔わせないと!

長くなりましたがそんな想いを込めたエフェクター位の値段のピックアップです。
Tourusとは造語で
1・Torus ・・・・ 円環の事(ドーナツ型を意味します)です。形が磁界に似ているので採用しました。
2・Taurus・・・・ 牡牛、おうし座。日本で2021年は丑年でした。猪突猛進の意味も含めて「立向かう」決意の象徴として。
以上の2つを合わせたものです。

音の感じ方は人それぞれだと思いますので、私の音決めで満足いかない方は多々おられると思います。
そこを積極的にエフェクターで補えるような仕上げにしてあります。

長文で且つ生意気な事も随分書かさせて頂きましたが、コンセプトに賛同頂けたら嬉しいです。
是非「感じて」頂けたらと存じます。

最後までお読み頂き有難う御座いました。

2021年5月
RetroLab・佐々木